藤井フミヤの「Another Orion」について

哀愁漂うサビメロディーと歌詞が刺さる。
AnotherOrionは1996年8月7日に発売された、藤井フミヤさんの10枚目のシングル曲で、TBS系ドラマ「硝子のカケラたち」の主題歌になりました。ピアノとスライドギターから入るイントロは星空が思い浮かぶ絶妙な世界観ですね。歌い出しからぞくっとする感じがとても好きです。1番Bメロからつないだ手を離して、ここからは一人で帰れるだろうという展開で、どんな内容なんだろう?と興味を持っていかれます。サビのコード進行はいわゆる「カノン」進行の応用系ですが、サビなのになぜか哀愁漂う寂しい感じが前面に出ているのが絶妙ですね。しかもサビ前に一瞬リットするのも当時のJpopの中では珍しかったのではないでしょうか?
そして、個人的に一番グッとくる箇所は1サビの歌詞です。涙は別れじゃなくて出会いなんだというメッセージですが、こんな言葉、思いつかないですよね。この一文にこの曲のすべてがかかっているといっても良いくらい、ぐっと刺さります。この後に出てくる下りで、きっと別れたくないけど今は別れなくてはいけない。でも、これは別れではなくこれからの出会いの為なんだよ。と言っているように聞こえてきます。こんな事、自分だったら好きな人に言えないかもしれませんね。この歌詞を読んだ後に実際にオリオン座を見ると妙に泣けてくる自分がいます。少し話がそれましたが、藤井フミヤさんの歌詞の世界観がとても好きですというお話でした。

壮大な世界観とオリオン座でつながる二人の未来
1サビが終わった後の2Aへの入り方がまた不安定な二人の心とリンクしているんですね。通常であればサビの最後のコードをもう一小節伸ばして解決してから次の2Aへ行きたくなりますが、あえて小説を足りない感じにしてそのまま次の2番の歌い出しに行っているので、不安定に聴こえるんですね。そして2Aでも個人的に好きな場所があります。思い出の場所で手を振るからねという一文が入ることによって、二人の前を向いて進もうという前向きな姿勢が読み取れます。二人はその一度をどんなに楽しみにしているか。これも考えるだけで泣けてきてしまいます。更に、この後の間奏部分が二人の回想シーンへとつながっていきます。このギターフレーズも泣かせるフレーズですね。PVでもここで流れ星が流れ、二人の思いがどうなったのか、いろいろな想像が膨らみます。そして最後のサビからは、ストリングスパッドも入ってきてより壮大な感じを増していきます。この最後のサビで、もう一度最初のサビの歌詞を繰り返しているのですが、2回目のサビはより強く歌っており、より強い想いへと変わっているのがわかるでしょうか?そのあたりを意識して聞くと、より泣けると思います。その後は一気にトーンダウンしていて、歌詞がより鮮明に強調されており、アウトロもサラッと終わるあたりが、個人的には大好きな部分です。アウトロを引っ張らないため、曲が終わったときの余韻があり、物語を想像して楽しんじゃいますよね。

天体写真のみの斬新なジャケット
AnotherOrionのジャケット写真の表は藤井フミヤさん本人は写っておらず、オリオン座とオリオン大星雲の天体写真という斬新な構成になっております。この写真は天体写真家の沼澤茂美さんの写真だそうで、宇宙に関する著書をたくさん出されている方なんです。裏を見てみると、天体写真をバックに写るフミヤさんがしっかり写ってますね。歌詞の通り、あの星を見上げている構成になっております。こんな感じでフミヤさんが横にいて同じ空を見つめている情景を思い浮かべるとドキッとしてしまうのは私だけでしょうか?ちなみに余談ですが、オリオン座というと冬を思い浮かべますよね?そうです。この曲の切なさは冬という季節にもリンクしているんですよ。だからこそ、この切ない情景が倍増されて、心にぐっと刺さるんです。

作曲者は別の方?
AnotherOrionは代47回紅白歌合戦で歌われた楽曲ですが、この曲の作曲者は増本直樹さんという方で、作詞が藤井フミヤさん。作曲はされていないんですね。ちなみに増本さんは他にもタッキー&翼やSoweluさん、酒井法子さんなどにも楽曲を提供しているプロデューサー、アレンジャーの方で実際にキーボードプレイヤーとしても藤井フミヤさんやPuffyさんなどのサポート活動もされているのだそうです。確かにAnotherOrionは楽曲的に見ても鍵盤の方が書かれた曲の特徴がありますよね。TRUELOVEはギター中心の曲だったので、対照的な印象を持ちました。もちろんこの曲も120万枚のミリオンセラーを達成しましたが、藤井フミヤさんの楽曲の聴きどころはやはり歌詞です。この世界観を書ける人ってそんなにいない気がしますね。私は個人的に冬になってオリオン座が見える寒い季節になると、この曲が頭の中をループしてしまいます。このあと二人の運命はどうなったのかは、皆様の創造によっていろんな結末につながっているんでしょうね。

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